長野ワイン徒然記

日本全国100箇所以上のワイナリー訪問歴のあるソムリエが、長野のワイン産地やワインメーカーについて色々書くブログです。

八重原のメルローに挑む!

「昨日はヴィラデストワイナリーの収穫に行ってきました」

とだけ言うと、「ふーん」ですよね?

 

では、

「八重原エリアのメルローの収穫をしました」

と言ったらどうでしょう?

 

「おっ!八重原!?」とか「まだ9月なのにメルロー?」と思ったあなた、私と1時間おしゃべりしましょう笑

 

 

八重原エリアとは?

東御市の南西部、旧北御牧村に位置します。

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土壌は強粘土、美味しいお米やじゃがいもが育ちます

ワイン用ぶどうの場合、ここの土壌だとよく熟すそうで、むしろうっかりしていると過熟になることもあるんだとか…。

 

9月にメルロー!?早くない!?

と思ったあなたは、東御通ですネ。そう、ヴィラデストを筆頭に、東御のあちらこちらで必ずと言ってよい程どこでも植えられているメルロー、大体10月に入ってから収穫です。

私も最初、八重原の収穫と聞いた時、シャルドネ?と思いました。

しかしながら、到着してビックリ、せっせと収穫しているのはメルローではありませんか!

え!?Nくん(栽培担当者で、今回の収穫の指揮者)大丈夫?間違えてない…?

でも実を一口食べてみると…、

甘っ!

安心して収穫開始です

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八重原の悩みどころ

ところがですね、「甘っ!」と感じたメルロー、実は糖度は約18度とのこと。決して高くありません。

「ほら、やっぱりNくん品種間違えたんじゃないのー?」「あ、それとも私の舌がおかしい…?ソムリエ生命の危機⁉️😵」

 

いやいや、幸いどちらでもなく、

酸が低いのだそう。詳しい数値は聞きませんでした(マニアの方、ごめんなさい!)が、それを聞いて納得😊

酸が低いから、数値以上に甘さを感じたわけです。色々理由があるとは思いますが、ワインに必須の酸が落ちすぎる前に、病気のリスクが高まる前に収穫、というジャッジだったんですね。

 

ぶどう畑の中心で…

夢中で収穫をしていた私ですが、そういう時ほど、周りの会話が耳に入ってくるもので…😂

隣の列の男女の会話、とっても面白かったのです。男性→20代〜30代前半、女性→大学生の息子を持つマダム。顔は見ていないですが、話の内容から察するにこんな感じ。

男性が、女性に人生相談的なことをしていて、それに対する女性のアドバイスがいちいち素晴らしいのなんのって❗️

 

詳細は省略しますが、一番の名言は以下、

モテたいという理由でジム通いを始めた男性へ

「男も女も、多少ヨコシマな気持ちでもそれが励みになって頑張れるんだったらいいじゃない。むしろ、それを笑ったりバカにして変わらないでいる人の方がしょうもない人間」

はい❗️いただきましたー‼️

いやー、ステキです、マダム😍私も息子を一人前に育てたら、名言生み出せるかしら??

 

とはいえ、壁に耳あり障子に目あり、ぶどう畑の中心で収穫中あっても、どこでどんな人が話を聞いているかわかりません❗️くれぐれも会話の内容には気をつけましょう笑。

これが、収穫時の私からのアドバイスってことで🍇

 

では、引き続き実りの秋を満喫しましょー🍷

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